Men&Boys 1

⭐フォースタス・翔太・チャオ(Faustus Shota Chao)⭐

『Avaloncity Stories』全体のメインヒーロー。第一部から第三部まで登場するが、いわゆる生まれ変わりである。

①「初代」フォースタス・チャオ(趙翔、Faustus Chao)…字は子鳳。趙の武霊王の庶子。母親は商鞅の外孫。不老不死の超人。別名「セリカ(中国)のフォースタス(Faustus of Serica)」「中国人セレスフォースタス(Faustus the Seres)」。燕の将軍楽毅の娘翡翠を妻にしていたが、後に魔神アスモダイの娘ゴモリアとの間に息子メフィストフェレスをもうける。その後、ブリタニアに渡り、マーリンの娘アスターティを終生のパートナーとする。
②「二代目」フォースタス・ショウタ・チャオ(Faustus Shota Chao)…作家、俳優、歌手活動などを行うマルチタレント。アヴァロン連邦暦320年生まれ。中国系、アイルランド系、日系の血を引く。アヴァロン大学文学部中国文学科卒業。別名「神楽坂翔太」(これは彼の母方の祖先である21世紀日本の作家の名前でもある)。アスターティ・フォーチュンと同棲中。
③「三代目」フォースタス・チャオ(Faustus Chao)…東方の大国・泰夏タイシャの王家の一つ「北家(趙氏)」の王子で魔法戦士。泰夏名は趙翔(字は子鳳)。アスターティ・フォーチュンの婚約者だが、他の女性との間に息子グウィディオンがいる。

 9月27日生まれ。身長185cm。股下108cm。足のサイズ、27.5cm。ドール化での年齢設定は30歳。好物は塩ホルモン焼きそば、ラム肉のトマトカレー、アイリッシュシチュー(の汁かけ飯)にマンゴープリン。
 得意科目は国語(アヴァロン連邦での公用語である英語)、漢文、地球史。苦手科目は数学。身体能力は高い。下戸で、絶叫マシーンが苦手。タバコは吸わない。サッカーとバスケが好きだが、下手の横好きである。身体能力自体は高いのだけどねぇ…?
 基本的に温厚な性格。誠実で義侠心が厚い良識人だが、人間的に弱い面があるのは『ファウストの聖杯』からも明らか。料理が得意で、プロも感心するほどの腕前。歴史&神話オタク。

 人形はボークスNEO剛ヘッドとNEO剛ボディを使用。髪の色が微妙なメッシュ状態になっているのは、追加植毛に使ったドールヘアが元々植毛されているのとはちょっと色が違っていたからである。

⭐アスタロス/マンフレッド・フォーチュン(Astaroth / Manfred Fortune)⭐

『Avaloncity Stories』第二部のアスターティ・フォーチュンの2歳下の弟。アヴァロン連邦陸軍の将校(少尉)。アスターティと同じ人工子宮〈アシェラ(Asherah)〉から生まれた男性型バール(遺伝子上も姉弟である)。人工授精で生まれた「新人類」フォースタス・ウキタとヒナ・チャオの父。
 姉が「女神」なのに対して、彼は「少年悪魔」である。しかし、悪魔の名前に反して、彼は心優しい青年である。ゴールディことコヨルシャウキに密かに思いを寄せていたが、共にソーニア州のアヴァロン連邦独立による内乱に巻き込まれて行方不明となる。

 11月13日生まれ。身長176cm。好物は鶏肉と白菜のクリームシチュー、アップルパイ、タコライス。バールとしての名前の由来はフェニキアの女神アスタルテの男性版である悪魔アスタロトだが、人間としての名前の由来はバイロンの『マンフレッド』である。
 温厚で落ち着いた性格。学校での成績が優秀であり、飛び級で高校に、そして士官学校に進学して軍人になった。姉アスターティも彼のように飛び級出来るだけの可能性はあったが、学業と音楽活動の掛け持ちのため、普通に進級・進学した(それでも十二分に成績が優秀だったが)。
 得意科目は数学、物理学、体育、美術。そもそも学生時代の彼はまんべんなく成績優秀だった。天然の人間以上の資質を持つのが基本のバールたちの中でも特にフォーチュン姉弟は優秀だが、〈アガルタ〉が彼らにアヴァロン連邦初代大統領の苗字を名付けたのは未来への期待の表れである。

 人形はアスターティと同じオビツ27cm女性用02ヘッドを使用しており、同社のスリムメンズボディに付けている。姉アスターティをそのまま男にしたような容姿だ。プラチナブロンドの髪と空色の目が美しい青年である。校内でも、軍隊生活でも、彼の人気は高かったようだ。そして、それは姉アスターティの七光りだけではない。

⭐ショチピリ/ロジエ・マニャール(Xochipilli / Rosier Magnard)⭐

『Avaloncity Stories』第二部のアヴァロン連邦政府の研究機関〈アガルタ〉生まれの男性型バール。ショチケツァルの双子の兄。トラロック、コヨルシャウキの弟(同じ人工子宮で生まれたバール同士は兄弟姉妹扱いされる)。官製バールでありながらも民間製バールのような人間離れした髪や目の色を持つのは、兄トラロックや妹ショチケツァルと同じ。
 愛らしい美少年。第三部にも彼に似た人物が出てくるかもしれない。

 4月28日生まれ。身長170cm。好物はフライドチキン、握り寿司のエンガワ、ソーキそば、ブルーハワイシロップのかき氷。

 人形は、オビツ27cm女性用02ヘッドとボークス1/6青年素体の組み合わせ。髪は白とピンクのドールヘアをミックス植毛している。オープンマウスは、ナイフや紙やすりで削って作ったのだが、難しい。
 ボークスの1/6少年&青年素体は現在は入手困難だが、さらに厄介な事に、似合う服を見つけづらい。男性素体としては中途半端な体型だから難しいのだろうか…? いわゆる「男の娘」キャラクターを作るのには向いていそうだが、ロジエ自身は男の娘ではない。まあ、そもそも女性キャラクター用ヘッドを使っている時点で女顔なんだけどね。
 私は人形を作った時点では官製バールと民間製バールの容姿の違いについて全く考えていなかったので、今さら頭を抱えている。物語上でも、着せ替え人形としても汎用性がないキャラクターだというのには困ったものである。

⭐韓海/タリエシン・トラロック(Han Hai / Taliesin Tlaloc)⭐

①中国・戦国時代の韓の公子・海(字は文淵)。「子鳳」フォースタス・チャオの盟友。フォースタスが不老不死なのに対して、彼は前世の記憶を保ちながら生まれ変わり続ける。『亢龍悔いあり』では吟遊詩人タリエシンとして登場する。
②アヴァロン連邦政府の研究機関〈アガルタ〉で生まれたバール(人造人間)、タリエシン・トラロック(Taliesin Tlaloc)。一見、20代に見えるが、実は40歳近い。片方の目と何本かの指が義体だが、どうやら軍隊にいた頃に何かがあったらしい。しかし、彼はその事情について何も語らない。
③西域の大国「アヴァロン」から来た吟遊詩人、タリエシン・トラロック(Taliesin Tlaloc)。前世の記憶を受け継いだまま生まれ変わり続けるので不老不死に等しい。神出鬼没の人物であり、『蓬莱剣劇伝奇』という物語の語り手。大国泰夏タイシャの「北王家」の王子趙翔(子鳳/フォースタス)と天空都市〈ヒメルシュタット〉から来た少女アスターティ・フォーチュン、そして蓮華院清香に蓬莱の物語を聞かせる。

 7月17日生まれ。身長165cm。好物は水餃子、カルボナーラパスタ、エッグタルト、水ようかん。痩せの大食いである。
 彼の元ネタは、私がコーエー三國志で登録した新武将である。シリーズで「医術」が武将の特技として登場して以来、韓海は医者として活躍(?)しているが、AS第二部のトラロックも実は医師免許を持っている。さすがに、学生時代と研修医時代、並びに軍隊時代では髪を自然な色に染めていたが、本来の髪色が知られる事によって軍隊にいづらくなったようだ。
 しかし、アガルタにおけるトラロックは気ままにブラブラしているように見えるが、一応はそれなりに仕事はしている(『Fortune』を読む限りではただの暇人にしか見えないが)。彼は一応は精神科医なのだ。そして、医師としての仕事をしている時の彼は、義指の色を肌色に変えているし、伊達メガネをかけている。

 人形はボークスエクセレント27cm少年ボディとNEOヘッドを使用。鼻と顎と目にヤスリがけをしているが、アイモールドを削って穴が空いたのを瞬間接着剤でふさいだので、それをごまかすためにこのようなメイクにした。何だかヴィジュアル系ミュージシャンみたいなメイクだが、顔立ち自体はあくまでも平凡。仮に顔の傷がなく、髪色が自然な色なら、一般人と変わらない容姿だろう。
 両手の一部の指が義指(という設定)になっているが、これの元ネタは冲方丁氏の『ばいばい、アース』に登場する敵キャラクターの一人である。黄金の義眼のモデルは、バーナード・コーンウェル版ニミュエだ。

⭐神楽坂亮太(Ryota Kagurazaka)⭐

『Avaloncity Stories』第二部のミサト・カグラザカ・チャオ(神楽坂美郷)の双子の弟・真郷まさとの息子。パンジア大陸東方の島国蓬莱ホウライ在住。すなわち、2代目フォースタス・チャオの従弟。彼らの祖父・神楽坂嘉毅かぐらざか よしきは96歳(『ファウストの聖杯』終盤の時点)で現役内科医である。
 蓬莱諸島とアヴァロン諸島は、広大なパンジア大陸を挟んでかなり離れているので、亮太らとフォースタスらが出会う機会はなかなかない。蓬莱は日系人移民が多いので、第三部ではかつての日本に酷似した島国になっているのだ。
 蓬莱在住なので、「0353.05.05」には巻き込まれず、無事に天寿を全うする。

 6月21日生まれ。『ファウストの聖杯』終盤の時点で16歳。身長170cm。好物はうな丼、プルコギ、テリヤキバーガー、のり塩味のポテトチップス。第三部の蓬莱王家の祖先かもしれない。ただ者ではなさそうな顔つきだが、本人は至って温厚な人物である。
 いかにも「The 脇役」な彼だが、それでもどことなくただ者ではない雰囲気がある。ちなみに第一部の趙襄子の若い頃の容姿は彼に似ている事になっているが、そうすると、この亮太君も知伯さんから「不細工」扱いされてしまうのだろうか?

 人形はボークスの青年ヘッドとボディだが、この「エクセレントボディ」は残念ながらすでに廃番になっている。「そんなにイケメンではない、むしろ『ビミョー』な容姿」を意識して作ったキャラクターである。やはり、紋切り型の美男美女ばかり作るのも面白くないからね。
 亮太に使っているヘッドと素体は褐色肌だが、ボークスの褐色肌はそんなに濃い色ではない。限定版ドールにさらに濃い肌色「ダークスキン」があるのだが、残念ながら、入手困難である。リリス(シルヴァー)の肌色がこのダークスキンである。
「アヴァロンシティ・ドールズ」としては目が小さい方だが、やや三白眼気味でもある。髪を多めに植毛しているが、ショートヘアは実に難しい。レース編み用の糸を植えて短く刈り込むというやり方もあるが、それは亮太というキャラクターのイメージではない。

⭐神楽坂海(Kai Kagurazaka)⭐

 第二部のフォースタス・チャオと神楽坂亮太の従弟。

⭐ブライアン・マロリー(Bryan Malory)⭐

⭐タラニス(Taranis)⭐

⭐ランスロット・アラスター・ファルケンバーグ(Lancelot Alastor "Lance" Falkenburg)⭐

 愛称はランス。

 第二部ではフォースタス・チャオの幼馴染みで親友の弁護士。貧乏大家族7人兄弟の長男。筋を通す男。

 第三部ではフォースタスの異父兄趙蘭(字は文卿)。将軍位を持つ魔法戦士である。

⭐韓毅/果心居士/カシン・フォースタス(Han Yi / Kashin-Koji / Kashin Faustus)⭐

『Avaloncity Stories』のもう一人のメインヒーロー。
①「初代」果心居士…本名は韓毅(Han Yi)。前漢の淮陰侯韓信と楽波の一人息子。死後、「炎の魔神」として生まれ変わり、アガルタの精霊となる。1970年代以降は日本でスタジオミュージシャン「井桁毅いげた つよし」として働いている。
②「二代目」果心居士…初代果心と同一人物。アヴァロン連邦初代大統領アーサー・フォースタス・フォーチュンの父。
③「三代目」果心居士/カシン・フォースタス(Kashin-Koji / Kashin Faustus)…蓬莱人(?)の魔法戦士。またの名を「井桁信毅いげた のぶたけ」。実は初代とも二代目とも同一人物。緋奈と共にアスターティを預かる。フォースタスとアスターティの師匠の一人。

 3月10日生まれ。身長182cm。好物はジンギスカン、親子丼、グリーンカレー、ずんだ餅。いかつい大男だが、あくまでも基本的に温厚で良心的な性格。要するに「もう一人のフォースタス・チャオ」である。

 私はこのキャラクターを作ってしばらく経ってから、彼がランスロットの息子ギャラハッドのアンチテーゼであるのに気づいた。もちろん、意図的にそうしたのではない。

 人形はボークスのNEO-GUYのヘッドとボディを使用しているが、アスターティの場合と同じように、膝から下をNEO剛と交換している。これで脚が長くなり、理想的な体格になった。NEO-GUYは意外とそんなに背が高くない(脚がそんなに長くない)のだ。
 タレ目ではない(しかも、目尻と目頭に赤味を差している)のに、どことなく優しげな顔に見える。実際、優しい性格という設定だけどね。